バイエルン福井太智、U-20W杯で先発を外された悔しさを糧に「メンタルの弱さ、不甲斐なさが出た。すべてが足らなかった」 (3ページ目)
【初めての世界大会での教訓】
大会前にはそう話していた福井だが、実際に3試合を戦ってどのような感触を得たのか。
「個人的にはボールを持つところと、その後のプレーは通用したなと思います。だけど、守備の部分では潰しきれる部分が......今までに比べたらいくつか潰しきれた場面もありましたけど、まだまだ足りない部分が多いかなと。
世界との差を感じた大会というより、自分たちの弱さを感じたかな。もっと引き出せたと思います。自分たちの能力や負けてない部分は多かったと思いますけど。でももっと、一人ひとりが戦わないといけなかった」
できたこととできなかったことの両方が混在するが、つまりは力を出しきれずに消化不良が残る大会、ということだろう。この悔しい感触を成長の糧(かて)にできた時、初めてこの世界大会でのプレーが大きな意味を持つことになる。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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