なでしこジャパンの未来を担う19歳 浜野まいかはスウェーデンの地で大きく成長中 (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

【自分に合ったチームカラー】

 すっかりスウェーデンの暮らしには慣れたようだ。あまり機会はないが、INAC時代に自炊も経験済みで生活に不安要素はない。何よりチームカラーがオンオフともに浜野に合っている。

「日本って少人数のグループに分かれがちですけど、ここはチーム全体で動くんです。オフはひとりで過ごしていても『ここで集まってるよ~よかったらどうぞ』ってグループメッセージが回ってきたりもします。バランスよくみんなとコミュニケーションが生まれる雰囲気はありますね」

 浜野は3節目で今季リーグ戦初ゴールを含む2ゴールをマークした。ホームスタジアムであるハンマルビーIPは大盛り上がり。この声援だけでもサポーターに愛されていることが伝わってくる。チームメイトもしかり。浜野のパスセンスを理解しているからこそ、彼女にボールが入ると見つけてもらおうとそれぞれがすばやくフィニッシュポジションを奪い合う。浜野自身、試合だけでなくトレーニングでも楽しそうだ。

「楽しいですよ!日本だとパスがズレると凹んでたんですけど、ここではみんな足が長いから届いちゃう。日本は守備もコンパクトでスペースがないから見ただけで(攻めるのが)難しいなってわかるんですけど、こっちは見てのとおりスペースが結構あるように見えるじゃないですか。でもスピードがあるからパスを受けたときにはそのスペースがカバーされて埋まってるんです。だから無謀と思えるパスも必要だし、それを出せるし、出してもらって走ることもできるから楽しいです!」

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