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なでしこジャパンの未来を担う19歳 浜野まいかはスウェーデンの地で大きく成長中 (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

【研究熱心な一面も持つ】

 スウェーデンは冬が長く、寒さのため芝が育たないので、トレーニングも試合も基本的に人工芝が多い。

海外でも楽しくサッカーができていると語り、順応性の高さを見せる海外でも楽しくサッカーができていると語り、順応性の高さを見せる「2月の(なでしこジャパンの)アメリカ遠征では、まだスウェーデンに来て1カ月くらいでの参加だったので、そこまで感じなかったんですけど、今回のヨーロッパ遠征では人工芝でのプレーに慣れてしまっていたので、1日目の練習でポゼッションやパスの強度とかミスが多くてちょっと焦りました。初めての感覚だったから、それを戻すのに必死で......少しわかってきたので次からはもっと早く合わせられるようにしたいです」

 今、彼女は吸収期。それに加えて研究熱心な一面が伺える。それはセレッソ時代から培われてきたものだと言う。

「セレッソの時はトレーニングしすぎて、いい加減やめろって怒られてました(苦笑)。チームトレーニングの2時間前には自主練をしていて、終わったあとも2時間やっていました。あれはさすがにやり過ぎでしたね。でも、そこで身についたこともあるので必要な時間だったと思っています」

「ポン、ポン、パーンって感じです」と、プレーを独特の表現で説明することがしばしばある浜野の印象が少し変わった。実践を積み重ねた上に成り立った感覚派なのだ。その典型とも言えるのが、U-20 女子ワールドカップ準決勝のブラジル戦で決めた決勝ゴールだ。DF裏へ出されたふわりとしたボールに相手よりも速く反応し、GKが触る手前でフィニッシュに持ち込んだ値千金のゴールだった。

「ふいに出てくるんです。普通にパスを受けてトラップしてパン!と打つんじゃなくて、あんなシュート......やろうと思ってもできないです(笑)。一瞬のひらめきでもなくて、頭で考えてるわけでもなくて、GKが出てる!って思ったらもう勝手に足が出ていた。ああいう、ふいに出てくるプレーって何回も練習でやってるからやと思うんです。『いつそんな練習したっけ?』って感じですけど、きっと遊びのなかでいろいろやってるからだと信じてます(笑)」

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