「日本のボランチといえば川﨑颯太でしょ」を目指し、パリ五輪は「ドイツでもスペインでも全然来いよ!」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

── 昨年秋からヨーロッパの強豪国との対戦が続いています。印象に残っているチームや選手はいますか。

「直近の試合だからというのはありますけど、ベルギー戦は衝撃を受けました。中盤の7番(ラージー・ラマザニ/アルメリア)とか、ボランチの8番(アステル・ヴランクス/ミラン)とかは、スピードだけでなく、強いなかにしなやかさもあった。でも、そういう選手に勝たなきゃいけないと思うと、ゾクゾクしましたね」

── ゾクゾク、ですか。

「絶望感というか、どうしようもないな......とは思いませんでした。こういう相手をどうやって崩せばいいんだろうって考えると、もっと自分がすべきプレーだったり、成長しなきゃいけないところも見えてきましたし。もちろん悔しい気持ちはありますけど、大きな経験だったかなと思います」

── U-22代表も海外組が増えてきましたが、自身の海外移籍についてはどう考えていますか。

「ヨーロッパ遠征で試合に出ていると、こういう選手たちと(日常のリーグ戦で)毎試合やれたらどんなに成長できるだろうって思います。Jリーグのレベルが低いとは思いませんけど、やっぱり、ああやって海外の選手と毎日のようにプレーすることで自分のよさがもっと出てくると思うので、純粋に『海外でやってみたいな』とは思います」

── 昨年のワールドカップでは、日本代表がドイツ、スペインを破る活躍を見せました。あとに続く世代のひとりとして、どんなことを感じましたか。

「日本の試合だけでなく、それ以外の試合からもたくさん刺激を受けた大会でした。イングランドとかでも、自分よりも年齢が低い選手(19歳のジュード・ベリンガム/ドルトムント)が得点を決めてチームを勝たせてる姿を見ると、まだ21歳だからと思ってる自分がバカバカしくなりますし、やっぱりそこに基準をもっていかなきゃいけない。

 ドイツやスペインに勝ったことを、やっている選手はジャイアントキリングだとは思ってなかったでしょうし、自分もそれを奇跡だとか思われないくらいの力をつけたいですね」

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