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「日本のボランチといえば川﨑颯太でしょ」を目指し、パリ五輪は「ドイツでもスペインでも全然来いよ!」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

── パリオリンピックはU-20ワールドカップよりも現実的な目標になっていますか。

「そうですね。パリオリンピックは出たい気持ちが強いですし、これだけ海外遠征とかにも呼ばれているからには、チームの中心として戦いたい。メンバーに入るだけじゃなくて、もう一個上を目指していきたいです」

── 今年3月のヨーロッパ遠征を見ても、昨年に比べてU-22代表内での序列が上がってきているように感じます。

「昨年の活動に比べたら、直近のドイツやベルギーとの試合は、自分が中心となってチームを動かしてるんだなっていう感覚が、もう全然違いました。そういうところは、大きな成長かなとは思います。

 でも、これからは下(U-20代表世代)からの突き上げもあると思いますし、自分が安定の位置にいるとは思いません。自分が序列の1番か、2番か、3番かではなく、もうコイツは絶対的な選手だ、というくらいの価値をつけなきゃいけないと思っています」

── U-22代表のなかでも、ボランチは選手層が厚く、競争が激しいポジションです。

「ボランチには本当にすばらしい選手がいるので、やっぱり彼らとの明確な違いというか、『颯太だからできるプレー』っていうのを見せなきゃいけない。

 守備の面では、出足のよさとか、ガツガツとボールを奪いにいくところをもっと上げること。それに加えて攻撃の面でも、ビルドアップもできるし、(相手にとって)危ないシーンにも入っていけるし......っていう、攻守において自分の特長をさらに伸ばすことが大事になると思います」

── ヨーロッパ遠征の時にも、「自分のよさを出しながら、チームのよさを出せるようにしたい」と話していましたね。

「そこは一緒に出ているみんなが自分の特長を理解してくれて、信頼してくれてるのが大きいですね。周りの理解を得られているからこそ、自分の特長も出しやすくなったし、それがチームのよさに直結しやすくなったのかなと思います」

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