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「日本のボランチといえば川﨑颯太でしょ」を目指し、パリ五輪は「ドイツでもスペインでも全然来いよ!」 (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

── 最終的に目指すのは、あの舞台ですか。

「そうですね。世界中が熱狂する大会に出たいですし、そこで勝ち上がっていくって、サッカー人生においてもなかなかない機会だと思うので。自分もそこに出て、日本を勝たせたいというのはあります」

── その前に、まずはパリオリンピックがあります。

「ワールドカップの前にメチャクチャ魅力的な舞台があるので、そこを目指さない理由はないかなって思います。

 自分がオリンピックに出る時には、『ドイツでも、スペインでも、全然来いよ!』っていうくらいの気持ちでいられることが、今(日本代表が)目指している(ワールドカップの)ベスト8とか、それ以上のところへ行くためには重要なこと。やっぱり僕自身の目標というか、意識も、もっと上げていかなきゃいけないなと思います」

── 京都でも、U-22代表でも、今季は川﨑選手にとってターニングポイントとなりうる大事なシーズンになりそうですね。

「本当にこの1年、どんなパフォーマンスを見せられるかで、先ほどの話にもあったボランチの序列も変わってくると思います。

 去年の反省である(試合ごとの)波っていうものを絶対になくして、『この世代のボランチでは川﨑がいいよね』ではなく、『J1のボランチといえば、日本のボランチといえば川﨑でしょ』って言われるくらいのインパクトを残さなければいけない。

 そのためには、毎週、毎週、いい準備をして、いいパフォーマンスを出し続けることが大事だと思っています。

(了)


【profile】
川﨑颯太(かわさき・そうた)
2001年7月30日生まれ、山梨県甲府市出身。小学4年生からヴァンフォーレ甲府のアカデミーで育ち、高校から京都サンガF.C.U-18に加入。2020年にトップチームに昇格し、プロ2年目にレギュラーの座を獲得する。今季より背番号7に変更してキャプテンに就任した。日本代表ではU-18から各年代で呼ばれ、昨年はドバイカップU-23や欧州遠征を経験。ポジション=MF。身長172cm、体重70kg。

著者プロフィール

  • 浅田真樹

    浅田真樹 (あさだ・まさき)

    フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

【写真・画像】あの感動をもう一度!ドイツ戦&スペイン戦「奇跡の瞬間」フォトギャラリー(写真48枚)

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