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「4年間それがやりたかったのか」というサッカーで敗れた日本代表を総括。これからの3年半で必要なこととは (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by JMPA

杉山 強豪国とガチで向き合ってどのくらいできるか。僕はこれからの3年半、オーソドックスなサッカーをやってほしい。日本人の技術は大幅に上がっているのだから、それを全面的にフィーチャーするサッカーをやってほしいし、そこで采配を振るえる監督にやってほしいと思います。

浅田 その通りですね。すごく大雑把に言ったら、今回の日本代表は、2010年に南アフリカで岡田武史監督がやったことと同じことをやった。「今までやってきたのは何だったの」というサッカーでした。だから選手からも「これをやっていても先はない」というコメントが出てくるわけです。もちろんそこにはジレンマがあって、そうは言っても目の前の試合に勝ちたいから、積み上げてきたものを捨てても最善の策を採るというのもわかります。ただ毎回そんなことを繰り返していたら、どうしたら先に進めるのか、いつまでたってもわからないまま、ということになってしまいますから。

杉山茂樹(すぎやま・しげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

浅田真樹(あさだ・まさき)
フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

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