検索

「ピピ」中井卓大、4年ぶりの日本代表。レアルでの3年間で「プレーは変わった」 (3ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

目標は日本代表としてW杯

 目標はレアルのトップチームに上がることだけではない。

「あんまり未来のことは考えず、今を大事にやってるんですけど、夢っていうか目標はレアルのトップチームにいって試合にでることですし、日本代表としてワールドカップ、オリンピックに出るっていうのも目標ですし。でもその前に、しっかり自分のクラブ(今であればカスティージャ)で活躍してから代表がくると思ってるので、まずは自分のクラブで活躍したいです」

 そのために生かしたいストロングポイントも、課題も把握している。

「一番のストロングは、正確なパスとチームを落ち着かせること。前に行く時は攻めるドリブルもできながら、ラストパスも出しながらっていうプレーですかね。何よりもここは負けてないぞっていうのは、コントロールトラップですかね。トラップからサッカーは始まるので大事だと思います。

 課題はやっぱり守備面ですね。スロバキア戦(11月17日に行なわれ3-2で勝利。中井は先発して前半のみで交代)では暑くて少し疲れたので、体力を強化したい。守備面も強化したいし、シュートも1本打ったけど、もっとチャンスには決められるようになりたいです」

「レアルの下部組織育ち」という華やかな経歴に日本の未来を背負って......などと、この原稿の冒頭のようにどうしても言いたくなるが、まずは一歩一歩。着実に階段を登る姿に目をこらしたい。

★中村俊輔選手との鼎談全文(合計33ページ)収録★
↓↓↓↓↓↓↓↓
webスポルティーバの大人気対談
「中村憲剛×佐藤寿人 日本サッカー向上委員会」が一冊の本になった!

 書籍名は「ケンゴとヒサト サッカー人生以外も役に立つサッカーの話」

 ふたりが願う「日本サッカーのさらなる向上」を実現するため、さまざまなテーマに沿って対談形式で本音をぶつけあう。また、カタールワールドカップ直前企画として「ふたりの思い出のワールドカップこぼれ話」、さらにはふたりが熱望した元日本代表MF中村俊輔選手を招いて豪華な「スペシャル鼎談」も収録。プロとして20年近く現役を続けられたふたりの言葉は、「サッカー以外の人生」にもきっと役に立つ。

<中村憲剛さんからのコメント>
「長く第一線でやれたのには理由があります。その要因を紐解くことは、サッカーだけではなく、おそらくサッカー以外の社会や組織にも当てはまること。その『ヒント』になるようなものが、この本には詰められていると思います」

<佐藤寿人さんからのコメント>
「僕らはスポーツの世界で経験してきたことを話していますけど、それをうまく変換して『自分事』として捉えていただき、それぞれの環境で生かしてもらえたら。サッカーをやってきたなかで学んだことは、人生にも役立つんです」

【書籍名】 ケンゴとヒサト サッカー人生以外も役に立つサッカーの話
【発 行】 集英社
【発 売】 2022年11月14日(月)
【定 価】 本体1,700円+税

◆ご予約はこちらから>> 「集英社・書籍案内」 「Amazon」 「楽天ブックス」


【profile】
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ、東京都小平市出身。久留米高校から中央大学に進学し、2003年にテスト生として参加していた川崎フロンターレに加入。2020年に現役を引退するまで移籍することなく18年間チームひと筋でプレーし、川崎に3度のJ1優勝(2017年、2018年、2020年)をもたらすなど黄金時代を築く。2016年にはJリーグMVPを受賞。日本代表・通算68試合6得点。ポジション=MF。身長175cm、体重65kg。

佐藤寿人(さとう・ひさと)
1982年3月12日生まれ、埼玉県春日部市出身。兄・勇人とそろってジェフユナイテッド市原(現・千葉)ジュニアユースに入団し、ユースを経て2000年にトップ昇格。その後、セレッソ大阪→ベガルタ仙台でプレーし、2005年から12年間サンフレッチェ広島に在籍。2012年にはJリーグMVPに輝く。2017年に名古屋グランパス、2019年に古巣のジェフ千葉に移籍し、2020年に現役を引退。Jリーグ通算220得点は歴代1位。日本代表・通算31試合4得点。ポジション=FW。身長170cm、体重71kg。

【写真・画像】藤田譲瑠チマ、斉藤光毅、チェイス・アンリ…パリ五輪での活躍を目指すサッカー日本代表選手たち(11枚)

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る