中村憲剛が日本代表「フロンターレ組」を語る。谷口彰悟は国内ナンバーワンDF、山根視来は意外性に期待 (5ページ目)
よく彼に伝えたのは、サイドバックはチームで一番うまくないといけない、だから視来のところで奪われちゃいけないんだよと。奪われないサイドバックが一番いい選手だと伝えていました。
彼の場合は、守備の選手なのにもともと得点能力もあって、家長昭博(川崎)の存在も大きかったと思います。能力の高い選手に、生かし、生かされながら、いろんな引き出しを増やしていったと思います」
── 気持ちの強さがベースにあるからかもしれませんが、大事な場面で結果を出す勝負強さも備えていますよね。
「そうなんです。サイドバックなのに点を取りそうな雰囲気を持っている選手はなかなかいませんからね。代表では現状、酒井宏樹(浦和レッズ)のバックアップの立場ですけど、勝負どころで起用されるんじゃないかと、僕は見ています。
視来は今いる日本代表メンバーのなかでは、経歴的には被エリートだと思います。追い込まれた時の底力っていうのは、そういう道を辿ってきた選手にしか出せないんですよね。
泥臭く闘うことが自分の持ち味だと言える選手が、26人の中にいることは実はすごく大きいことだと思っています。いきなり最後尾から現れてゴールを決めることができるので、カタールでも彼の意外性に期待したいですね」
★中村俊輔選手との鼎談全文(合計33ページ)収録★
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webスポルティーバの大人気対談
「中村憲剛×佐藤寿人 日本サッカー向上委員会」が一冊の本になった!
書籍名は「ケンゴとヒサト サッカー人生以外も役に立つサッカーの話」。
ふたりが願う「日本サッカーのさらなる向上」を実現するため、さまざまなテーマに沿って対談形式で本音をぶつけあう。また、カタールワールドカップ直前企画として「ふたりの思い出のワールドカップこぼれ話」、さらにはふたりが熱望した元日本代表MF中村俊輔選手を招いて豪華な「スペシャル鼎談」も収録。プロとして20年近く現役を続けられたふたりの言葉は、「サッカー以外の人生」にもきっと役に立つ。
<中村憲剛さんからのコメント>
「長く第一線でやれたのには理由があります。その要因を紐解くことは、サッカーだけではなく、おそらくサッカー以外の社会や組織にも当てはまること。その『ヒント』になるようなものが、この本には詰められていると思います」
<佐藤寿人さんからのコメント>
「僕らはスポーツの世界で経験してきたことを話していますけど、それをうまく変換して『自分事』として捉えていただき、それぞれの環境で生かしてもらえたら。サッカーをやってきたなかで学んだことは、人生にも役立つんです」
【書籍名】 ケンゴとヒサト サッカー人生以外も役に立つサッカーの話
【発 行】 集英社
【発 売】 2022年11月14日(月)
【定 価】 本体1,700円+税
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【profile】
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ、東京都小平市出身。久留米高校から中央大学に進学し、2003年にテスト生として参加していた川崎フロンターレに加入。2020年に現役を引退するまで移籍することなく18年間チームひと筋でプレーし、川崎に3度のJ1優勝(2017年、2018年、2020年)をもたらすなど黄金時代を築く。2016年にはJリーグMVPを受賞。日本代表・通算68試合6得点。ポジション=MF。身長175cm、体重65kg。
佐藤寿人(さとう・ひさと)
1982年3月12日生まれ、埼玉県春日部市出身。兄・勇人とそろってジェフユナイテッド市原(現・千葉)ジュニアユースに入団し、ユースを経て2000年にトップ昇格。その後、セレッソ大阪→ベガルタ仙台でプレーし、2005年から12年間サンフレッチェ広島に在籍。2012年にはJリーグMVPに輝く。2017年に名古屋グランパス、2019年に古巣のジェフ千葉に移籍し、2020年に現役を引退。Jリーグ通算220得点は歴代1位。日本代表・通算31試合4得点。ポジション=FW。身長170cm、体重71kg。
【写真・画像】カタールW杯における日本代表の理想(予想)布陣5パターン
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