日本代表、ベトナム戦&オマーン戦の結果と内容次第で森保監督の去就が決まる可能性 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sano Miki

――森保監督については、一時は解任論も出ていました。タイミングの問題はあるんでしょうが、続投ということでいいのでしょうか。

杉山 ここで2連勝したら続投でしょう。ただ、予選の間で2カ月間強の間隔が空いているのはここしかないのも確かです。サッカー協会が腹をくくるのだったらここしかない。もちろん、年か明けて2連敗でもしたら、そこで代えざるを得なくなるだろうけど、それは事実上、W杯に出場できなくなったからでの交代で、可能性のある交代、前向きな交代をするならここしかない。ここで協会がどう判断するか。思いきって代えるかどうかは、ハリルホジッチの交代の時に若干似ている感じがあります。この2試合の戦いを見て、勝利しても「可能性が見えない」となった時は、判断のしどころでしょう。

浅田 ベトナムに勝っても、万が一オマーンに負けたら、もう代えるしかないという状況になってしまうと思います。このサッカーでいいとか悪いとか、そういう話ではもうない。3位にも入れそうになくなるわけだから、藁をもつかむじゃないですけど、起爆剤で流れを変えなきゃいけないという話になるのは当然でしょう。

 森保監督について言うと、オリンピックが終わったあとのメディア対応で、ある記者さんが「もうちょっとメンバーを代えたほうがよかったんじゃないのか」という質問をしたら、「それはあなたが監督になった時にやってください」と言っていた。そう言われちゃうと身もふたもないというか。まさに頑固なんだと思います。結果、采配にもそういう傾向が出ちゃっているし。

 選手交代に関しては、5人代えられるといっても、ハーフタイム以外には3回代えられるという決まりがあるので、ハーフタイムで1人も代えないで、後半になって1人ずつ2回代える交代というのは、やはりちょっとあり得ないという気がします。オーストラリア戦だって、交代枠は残っていたのに、交代機会枠がないものだから、最後はもう走れない田中碧を一番前に残しておくしかないということになってしまった。

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