2021.11.10

サッカー日本代表は変われるのか。一本調子でチームが育っている感じがしない理由

  • text by Sportiva
  • photo by Belga Image/AFLO

カタールW杯アジア最終予選特集
今回はヤバいぞ、日本代表~杉山茂樹×浅田真樹(前編)

 カタールW杯アジア最終予選の日本代表は、ここまで2勝2敗の4位。予選敗退やプレーオフ行きがここまで現実味を帯びてきたのはいつ以来だろうか。正念場となるベトナム戦、オマーン戦を前に、サッカーライターの杉山茂樹氏と浅田真樹氏が、日本代表の現状と今後について語った。

――ベトナム戦、オマーン戦のメンバーが発表されました。顔ぶれはいかがでしょう。

杉山 谷口彰悟、山根視来が復帰し、旗手怜央、三笘薫が初招集された。川崎フロンターレ色が強まった印象です。彼らを最大限活用し、日本に欠けている滑らかなパス回しが蘇ることに期待したいです。選出したフィールドプレーヤー25人のうち、ベトナム戦、オマーン戦で実際に、何人の選手をピッチに立たせることができるか。可能な限り多くの選手を使い、連勝することを、クルマの両輪のように追求することが、森保一監督に課せられた使命だと思います。

浅田 今までに比べて、柔軟な対応をした印象を受けます。五輪世代の選手が何人か新たに加わりましたし。最近のプレーを見れば妥当な招集だったと思いますが、その変化に正直、「おやっ?」という印象を持ちました。森保監督はずっと「1チーム2カテゴリー」という表現で、東京五輪代表も大枠ではA代表と同じチームだと言ってきましたから、その成果を見せる時がきた感じです。旗手や三笘は初招集ですが、すでに一緒にプレーしている選手がたくさんいますから。

 それに今回は2試合の開催地の時差も考慮したのか、国内組を多く招集しましたよね。今までの招集選手とは少し異なる傾向が見えるのは、それだけ危機感があるからなのかもしれません。

旗手怜央とともに、W杯予選を戦う日本代表に初招集された三笘薫旗手怜央とともに、W杯予選を戦う日本代表に初招集された三笘薫 この記事に関連する写真を見る ――ここまでの日本代表の選考についてはどう思いますか。

杉山 本来であれば予選からW杯本大会まで、通常だったらあと1年はかかる戦いです。その長さを考慮しながら、本大会へ向けてのメンバーの話をする必要があるのに、こんなに予選で苦戦しちゃったものだから、焦点がズレてしまったというのがあります。