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森保ジャパンは苦境を脱せられるか。11月アウェー2連戦の招集メンバー、布陣を6人が考えた (4ページ目)

ベトナム戦とオマーン戦でシステムを使い分ける手もあるベトナム戦とオマーン戦でシステムを使い分ける手もあるこの記事に関連する写真を見る戦いのバリエーションは増えたが、即席なのが不安 
中山 淳(サッカージャーナリスト)

<ベトナム戦>
FW/南野拓実(三笘薫)、古橋亨梧(大迫勇也)、伊東純也(オナイウ阿道)
MF/守田英正(鎌田大地)、田中碧
MF/遠藤航
DF/中山雄太、冨安健洋、吉田麻也、酒井宏樹
GK/権田修一

<オマーン戦>
FW/南野拓実、古橋亨梧、伊東純也(オナイウ阿道)
MF/長友佑都(三笘薫)、守田英正、田中碧、酒井宏樹
DF/冨安健洋、遠藤航、吉田麻也
GK/権田修一

 森保一監督は、頑なに貫いた4-2-3-1をオーストラリア戦で変更し、大迫勇也への縦パスを軸にして攻撃するスタイルも手放した。ただ、即席の4-3-3は攻撃面で機能しなかった。そういう意味で、グループ最下位のベトナム戦は4-3-3を継続し、攻撃面の改善を図る絶好の機会。同時に、ベテラン長友佑都と大迫を温存しやすい環境と言える。

 仮に相手がベタ引きして攻撃が手詰まりになった時は、大迫、鎌田大地を入れて4-2-3-1に変更し、三笘薫をジョーカー起用する。引いた相手を崩すには、ドリブルではがせる人材が有効だからだ。

 次のオマーンは、4-3-1-2の採用が予想されるため、中盤両サイドに空くスペースを日本はいかに攻略するかがカギ。そこで3―4-3(3-4-2-1)を採用し、右は伊東純也が、左は長友がそれぞれ高い位置をとり、相手の守備網を広げさせてから攻撃したい。

 それでも打開できない時は、左ウイングバックに三笘を起用し、右の伊東とともに個人での打開によって、ゴールをこじ開けたい。相手2トップのカウンター封じは、3バックで対応。遠藤航を中央に配置して、リスクがない時は前に出て中盤を厚くすることもできる。

 いずれにしても、これまで積み上げたスタイルを崩したことで、戦い方のバリエーションは大きく広がった。ただ、問題はすべて即席の戦術という点。どの布陣を採用するにせよ、誰をスタメンに選ぶにせよ、これが最大の不安であり、これまでのツケになる。

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