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久保建英、三笘薫......東京五輪は通過点。だがどう戦ったかはその後に影響する (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by JMPA

◆消極的だった森保一監督の選手起用。「目標は金メダル」にふさわしい采配だったのか

 ポルトガル1部のエストリルに移籍後、開幕戦でゴールを決めたMF食野亮太郎が牙を研ぐ。FC東京のDF渡辺剛は伸び悩んでいるが、ヘディングと献身という武器に立ち戻れたら、分厚さを感じさせる守備者になれる。横浜F・マリノスの岩田智輝も賢く鋭敏で、守備のポジションはオールマイティだ。

 また、鈴木彩艶(浦和レッズ)、中野伸哉(サガン鳥栖)、荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)といったパリ五輪世代は、すでに視線を先に据えているだろう。レアル・マドリードのユースに所属するMF中井卓大も控えており、多士済々だ。

「久保を擁してパリでリベンジを」という気運もある。ただ、久保にとってパリ五輪に招集されるようでは、いい状態とは言えないかもしれない。3年後の久保にとっての成功とは、レアル・マドリードのユニフォームを身に纏ってサンティアゴ・ベルナベウのピッチに立っていることだろう。

 その姿に眩い光が当たっているか――。その時、光が影を飲み込むのだ。

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