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U-24日本代表はアテネ金のアルゼンチンを彷彿。OA3人が「史上最強」と言えるわけ (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 アジャラは23歳で出場したアトランタ五輪で銀メダルを獲得した経験を持ち、1998年ワールドカップにも出場(2002年は大会初戦直前の負傷で出場なし)。ゴンザレスは2002年のワールドカップに出場している。

 エインセにしても、この時点ではワールドカップ経験はなかったが、すでにA代表の主力となっており、2年後のワールドカップ(2006年)に出場しているあたりは、遠藤の歩みとダブる。

 当時のアルゼンチンは、中盤をダイヤモンド型にした3-4-3をベースとしており、アジャラとエインセは3バックの中央と左を務め、ゴンザレスは左MFとして活発な上下動を繰り返した。中盤から後ろをOAによって支えられたアルゼンチンは、前線ではFWカルロス・テベス、MFアンドレス・ダレッサンドロら、若いアタッカーがテクニックとスピードを生かして躍動。ピッチ上で繰り広げられたサッカーは、東京五輪での日本に期待されている姿に通じるものだ。

「(OAとして)完璧じゃないといけないプレッシャーが常にある。A代表でももちろん(プレッシャーは)あるが、見られ方としてプレッシャーを感じる立場であるのは間違いない。名札ではなく、自分のパフォーマンスで評価されたい」(吉田)

 五輪史上最高のOAトリオにかかる期待は大きい。

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