U-24日本代表はアテネ金のアルゼンチンを彷彿。OA3人が「史上最強」と言えるわけ
東京五輪に出場する、男子サッカーの登録メンバー18人とバックアップメンバー4人が発表された。
「メンバー選考は難しい作業だった」(森保一監督)のは間違いないだろうが、これまでの活動を見る限り、概ね順当な顔ぶれが並んでおり、「金メダルを獲得するための現時点でのベストメンバー」(同)がそろえられたと考えていいだろう。
なかでも、森保監督の、そして日本サッカー協会の本気度の高さが感じられるのは、オーバーエイジ(OA)枠で加わった、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の3選手である。
1996年アトランタ大会以降、日本は7大会連続で五輪本大会に出場しているが、毎回本番が近づくたびに、OAをどうするかでもめるのが通例だった。五輪はA代表の公式戦と違い、招集選手に対する拘束力がないため、所属クラブに拒否されるケースがあったからである。
結果、OAを使わない、あるいは3枠を使い切れないという事態が起きてきた。
ところが、今回はOA枠をフル活用。しかも、3人ともA代表のレギュラーという豪華布陣である。
「史上最強」のOAをそろえて東京五輪に挑むU-24日本代表この記事に関連する写真を見る 過去の日本のOAを振り返っても、その時点でA代表のレギュラーと呼べる選手が加わったのは、2000年シドニー五輪のGK楢崎正剛、DF森岡隆三、2004年アテネ五輪のMF小野伸二くらいだろう。
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