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古橋亨梧が前線で何度もポジション変更をした理由。日本代表定着へ国内組の希望となるか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 しかし、そんな古橋もW杯メンバーを考えた場合、当落線上にいる。

 日本が同点にされる前のプレーで、右サイドで奪い返したボールを受けた古橋だが、呆気なく奪われてしまった。失点につながる連鎖に、彼もいたのだ。そのディテールを突き詰めない限り、世界では戦えないだろう。

 Jリーグでプレーする古橋にとって、ワールドカップは簡単な挑戦ではない。欧州組は日常から追い込まれ、研ぎ澄まされ、分厚さを身につけている。それはもはや定理だ。ただ、古橋には唯一無二のアドバンテージがある。神がかったイニエスタの教えに導かれることで、そこにも定理はある。

 6月11日のセルビア戦は地元、神戸での一戦となる。

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