やっぱり垣間見えた海外組と国内組との差。事故では片づけられない失点
先発メンバー11人のうち、Jリーグでプレーする国内組は7人。同じワールドカップ2次予選でも、ベンチメンバーも含め、すべて海外組で臨んだ先月のミャンマー戦とは、大きく様相が変わっていた。
それでも、すでに最終予選進出を決めている日本は、タジキスタンに4-1と勝利。森保一監督曰く、「多くの選手に(予選を)経験してもらいながら、ワールドカップへ向かっていく」過程においては、当然あるべき選手起用だろう。
タジキスタンに4-1と快勝した日本代表だが......この記事に関連する写真を見る 内容的には、ミャンマー戦に見劣ったのは確かだ。しかし、森保監督が「理想は誰が出ても連係が合うことだが、全体練習は1回しかしていないので、パーフェクトに合わせるのは難しい。ミスが出ることは予想していた」と振り返ったように、それはやむを得ないことである。
ある程度顔ぶれが固められたなかで、すでに何試合もこなしているメンバーと比較して、出来が悪かったと評価するのはフェアではない。
国内組中心のメンバー構成でも、縦にスピードアップするタイミングを選手同士で共有しようとする姿勢は見られたし、ボールを失ったあとの切り替え、そこからのボールを奪い返す強さと速さは"全般的には"悪くなかった。
その内容については、森保監督も「チーム力の底上げができた」と評価しているとおりだ。
ただ、やはり気になったのは失点の場面。日本が試合開始早々の6分に先制しながら、わずか3分後に同点に追いつかれたシーンである。
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