中澤佑二vs闘莉王。歴代最高のCBはどっち? 対戦FW前田遼一が2人の特徴を徹底比較 (5ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by AFLO

 2人と対戦するのは、嫌でしたけど楽しみでもありました。日本で最高のDFとの勝負ですから、FWなら誰しもチャレンジしてみたくなる相手だったと思います。

 中澤&闘莉王のコンビは「日本歴代で最高のCBコンビ」と言いたいところですが、今の「吉田麻也&冨安健洋」のコンビもかなりのクオリティです。ただ、佑二さんと闘莉王が日本代表でコンビを組んだあの時代は、間違いなくこの2人が歴代で最高のコンビだったと思います。

中澤佑二
なかざわ・ゆうじ/1978年2月25日生まれ。埼玉県出身。三郷工業技術高卒業後ブラジルへ渡り、帰国後ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)の練習生を経て99年にプロ契約。02年からは横浜F・マリノスでプレーし数々のタイトル獲得に貢献。04年にはJリーグMVPに輝いた。日本代表では00年シドニー五輪に出場。06年ドイツ、10年南アフリカとW杯2大会出場。国際Aマッチ110試合出場17得点。J1通算593試合出場36得点。18年を最後に現役引退し、現在は解説者をはじめさまざまな活動をしている。

田中マルクス闘莉王
たなか・まるくす・とぅーりお/1981年4月24日生まれ。ブラジル・サンパウロ州出身。98年に来日、渋谷幕張高-サンフレッチェ広島-水戸ホーリーホック-浦和レッズ-名古屋グランパス-京都サンガF.C.でプレー。J1通算395試合出場75得点。J2通算134試合出場29得点。浦和時代の06年にJリーグMVPを獲得。03年に日本国籍を取得し、日本代表では04年アテネ五輪に出場。10年南アフリカ大会出場。国際Aマッチ43試合出場8得点。19年を最後に現役引退し、現在はブラジルで実業家として活動している。

前田遼一
まえだ・りょういち/1981年10月9日生まれ。兵庫県出身。暁星高から00年にジュビロ磐田入り。09年、10年にJリーグ得点王を獲得。15年からはFC東京、19年からFC岐阜でプレーし、20年を最後に現役引退した。J1通算429試合出場154得点。J2通算71試合出場22得点。J3通算25試合出場1得点。日本代表にはユース時代から選ばれてプレー。国際Aマッチ33試合出場10得点。11年AFCアジアカップ優勝などに貢献した。現在はジュビロ磐田U-18のコーチを務める。

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