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森保ジャパンの懸案事項。「ポスト長友」がミャンマー戦で見つかった!? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 ところが、シーズンが始まってみると、今季リーグ戦で25試合に出場。「(ポジションを争う)ライバルの選手のケガがあったりしたが、マルセイユのレベルになると、僕のポジションができる選手は数人いて、そのなかで僕を起用し続けてくれたのは自信になった。後半戦は試合にも出られるようになり、フランスリーグにも慣れて、コンディションは右肩上がりにどんどんよくなった」という。

 人間である以上、年齢による肉体的な衰えは当然あるだろう。事実、ピッチ上でのプレーを見ていても、攻守両面でグイグイと前に出ていく全盛期のような力強さは感じられない。

 それでも、長友が再び自身を取り巻くプレー環境を整え、実戦で力を発揮するレベルまで戻ってきたことは確かだ。

 昨秋以来となる久しぶりの代表活動に「緊張感があるなかでも楽しんでいる自分がいて、すごく充実している」と、34歳は笑顔を見せる。

「若い選手にはいい選手がたくさんいる。どんどん競争が激しくなるが、自分自身負けないように、強い気持ちで覚悟を持って戦いたい」

 客観的に日本代表を見たとき、ベテランDFの復活を単純に喜んでいいのかどうかはわからない。ポスト長友は長友――。禅問答とも、笑い話ともつかない状況に、おいおい、とツッコミを入れ、若い選手たちに、もっと奮起を、と言いたくなる。

 だが、いざというとき、長友という切り札が手の中にある安心感は、やはり貴重なのだろう。

 来年11月にカタールで開幕するワールドカップまで、残された時間はおよそ1年半。ベテラン左サイドバックが4度目の大舞台に立つ可能性は、少なからず高まっているようだ。

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