田中碧の存在がU-24代表を激変させた「ピッチを上から見ている」 (2ページ目)
U-24日本代表の中で圧倒的な存在感を示していた田中碧 初戦の反省を生かし、2戦目では改善を図ったU-24日本代表。その変化の過程において見逃せないのが、MF田中碧の存在である。
アルゼンチンとの初戦、田中は規定によって出場することができなかった。昨年1月に行なわれたアジアU-23選手権(タイ)の最後の試合でレッドカードを受け、それによる出場停止処分を課されていたからだ。
「(アルゼンチン戦が)2試合あるなかで、僕自身は1試合しか出られない。この試合のために準備をしていた」
そう語る田中に期するものがあったのは確かだろう。だからこそ、「それなりのパフォーマンスをしないといけないと、(自分に)プレッシャーをかけていた。少し期待されている部分も少なからず感じていた」という。
だが、「それをも楽しみながらやれた」と田中。ピッチ上でひとり圧倒的な存在感を放ち、90分間プレーし続けた。日本の攻撃のほぼすべてが、田中を経由して進められていたと言ってもいい。
「(田中は)うまい選手だし、周りが見えて、気が利く選手。それを邪魔しないようにした」
この試合でダブルボランチを組んだ板倉滉が、そう絶賛したとおりだ。
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