日本代表初招集8人を解析。「酒井宏樹越え期待」「堂安律より上」も (2ページ目)
ちなみに前回の代表戦(2020年11月)、オーストリアで戦ったメキシコ、パナマ戦に招集された選手で、今回外れた24歳以上の選手は、以下の10人だ。
川島永嗣(ストラスブール)、シュミット・ダニエル(シント・トロイデン)、酒井宏樹、長友佑都(ともにマルセイユ)、原口元気、室屋成(ともにハノーファー)、植田直通(セルクル・ブルージュ)、柴崎岳(レガネス)、橋本拳人(ロストフ)、鈴木武蔵(ベールホット)。
今回は彼らと、代表歴がない9人を含む国内組との関係が注目ポイントになる。それぞれの関係に逆転はあるのか。さらにU-24から昇進してきそうな若手との関係はどうなのか。
通常のサイクルで進行する4年間なら、メンバーは今ごろ、かなり固まっている。監督が「絶対に負けられない戦い」の呪縛にはまり、メンバーの固定化が促進。W杯本大会出場の可能性は膨らむ一方で、チームの総合的なマックス値が読めてしまうため、本番での期待値は逆に萎むというパターンに陥りがちだった。
今回の4年間は、幸いにもそれがない。五輪も開催が1年ずれ込み、いまだA代表と別行動を強いられている。年齢制限もU-23からU-24に変更。A代表との境界が鮮明ではなくなっている。代表のスタメン争いは混沌とした状態にある。代表歴のない選手が多くを占める今回のメンバーを眺めると、その混沌は深まるばかりという感じだ。
初招集の8人は以下のとおりだ。
前川黛也(ヴィッセル神戸)、山根視来(川崎フロンターレ)、中谷進之介(名古屋グランパス)、小川諒也(FC東京)、江坂任(柏レイソル)、原川力、坂元達裕(セレッソ大阪)、川辺駿(サンフレッチェ広島)。
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前川は、元日本代表GK前川和也を父に持つ親子鷹のGKだ。神戸にはキム・スンギュという名GKがいたが、彼が柏に移籍したことで、前川にチャンスが回ってきた。昨季の後半から出場機会を増やし、今季は開幕から5戦連続出場。安定した守備を見せている。
父親の和也も当時としては長身GK(身長188センチ)として知られたが、黛也も191センチと負けていない。
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