2021.03.19

日本代表初招集8人を解析。「酒井宏樹越え期待」「堂安律より上」も

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 世界のサッカー界は4年に一度のW杯を中心に回る。前回2018年W杯から3年目。次回2022年W杯まであと1年。2021年はトラック一周のレースにたとえれば、第4コーナーに差しかかった地点になる。次回カタール大会は通常より約半年遅い11月~12月開催なので、厳密には第3コーナーを回っている最中と言うべきかもしれないが、いずれにしても、時間軸をもとに話をすれば、レースは後半戦。これから佳境を迎えようとしている。

 4年前(2017年)の3月といえば、ロシアW杯アジア最終予選の後半戦を迎えた局面だった。ホームで敗れたUAEにアウェーで勝利(3月23日)。アウェーで苦戦したタイにもホームで完勝した(3月29日)。まさにW杯本大会出場が見えてきた瞬間だったが、その一方で、監督はハリルホジッチで大丈夫なのか、選手選考はこれでいいのか、など、代表を取り巻くムードには緊張感が漲っていた。大いに波風が立っていたものだ。

 それがいま、懐かしく感じられる。その4年後にあたる現在は、来る3月30日のモンゴル戦で、ようやくアジア2次予選の折り返しとなる5戦目だ。順当勝ちが予想される"緩い"試合はまだしばらく続く。

 なにより代表戦そのものが、昨年は4試合しか行なわれなかった。しかもそのすべてが、無観客試合のアウェー戦。4年周期で回る3年目に相応しい熱気を感じることはできない。このコロナ禍のご時世に、カタールW杯の話をされても正直、切実感は湧いてこないと言うべきだろう。

 発表された韓国戦(3月25日)、モンゴル戦を戦うメンバーにも、その空気感は表われている。初招集の新顔8人。招集歴はあるが、試合には出場していない松原健(横浜F・マリノス)を加えると9人。出場歴のない選手が約4割を占める代表チームを見るのはいつ以来だろうか。

王者・川崎フロンターレの右サイドバックとしてブレイクした山根視来 U-24日本代表が24日と29日に、U-24アルゼンチン代表と対戦することもその大きな原因だろう。その中には、通常であればA代表に招集されても不思議ではない選手も、多く含まれているからだ。