大久保嘉人が語る東京五輪世代
「久保、堂安らのレベルは高いけど...」 (5ページ目)
東京五輪は、いわばホーム開催となる。それは、大きなアドバンテージとなるのだろうか。
「いや、逆だね。(選手たちには)マジで、すごいプレッシャーがかかると思う。絶対に勝たないといけないんで。初戦とか緊張するだろうし、想像もしていないようなことが起こると思うけど、そこで勝てるか、だろうね。
初戦で負けると、ショックがでかいし、あとがきつくなる。でも、勝てば、勢いに乗る。ラグビーW杯でも、日本は初戦に勝って、勢いがついたからね。五輪もそこ、だと思うよ。(初戦で勝って)ホームの利をうまく力にできるかどうか。
東京五輪は今までの五輪の中で、(日本の五輪代表にとって)一番大変な大会になる。だけど、そこでメダルを獲ったら、ラグビーW杯を超えるような盛り上がりになるだろうし、選手たちもそこで活躍したら、(自らの)道が拓けると思うんで、メダルを獲る戦いを見せてほしいと思う」
大久保は、チームの戦いと同様、東京五輪をステップにして、世界のビッグクラブに行く選手が数多く出てくることを楽しみにしている。アテネ五輪で2ゴールを挙げて、スペイン行きをつかみ取った、かつての自分のように――。
(おわり)
5 / 5