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森保ジャパン、課題多き中国戦勝利 (2ページ目)
布陣は、U-22代表のメインシステムでA代表ではオプションの3-4-2-1。A代表のメインシステムでU-22代表ではオプションになっている4-2-3-1ではなかった。スタメンは、GKに中村航輔、3バックに畠中慎之輔、三浦弦太、佐々木翔、ダブルボランチに井手口陽介と橋本拳人、ウイングバックは右に橋岡大樹、左に遠藤渓太、2シャドーは鈴木武蔵と森島司、そして1トップに上田綺世という11人だった。
ちなみに、スタメンのうち東京五輪世代に該当する選手は、橋岡、遠藤、森島、上田の4人。途中出場を果たした田川亨介と相馬勇紀も含めると、最終的にピッチに立った13人のうち、東京五輪世代は6人になる。残り2試合で、この割合がどのように変化していくかも、今大会に臨む指揮官の真の狙いを理解するうえでは興味深いポイントになりそうだ。
もちろんそれは、この試合で3-4-2-1を採用した理由にも関係する。仮に3戦すべてでこのシステムを採用したら、それは指揮官が今大会の意味合いをかなりの割合でAFC U-23選手権に置いていると受け止めることができる。
ただ、通常よりDFの人数が少ない点をメンバー発表会見で指摘された森保兼任監督は「戦いの中で3バックも4バックもできるようにシミュレーションしている」とコメントしているだけに、これについても韓国戦まで確認を続ける必要があるだろう。
いずれにしても、実質的には前日のみの準備で臨んだ中国戦は、森保監督が最も得意とする3-4-2-1が機能するかが最大の焦点となった。その点で、前半の立ち上がりに日本が見せた守備は、チームとしての狙いが見てとれた。
4-2-3-1を採用する中国が最終ラインからビルドアップする際、日本は1トップと2シャドーが連動しながらプレスをかけてパスコースを限定。橋本と井手口も相手のダブルボランチに素早く寄せ、ウイングバックは相手のサイドバックをマーク。最終的に相手サイドバックのところで囲い込む攻撃的なディフェンスを見せた。
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