コロンビアは中島翔哉を評価。指揮官は
4つの言葉で日本の特長を表現 (2ページ目)
記者会見が始まる前、コロンビアのテレビ局のリポーターがせわしげに状況を伝えていた。選手個人で言えば、中島の評価が高いようだった。
「日本のベストプレーヤーは中島だった。あと一歩で同点にできるプレーもあって。我々のミスも見逃してない」
国内紙の「el Colombiano」も、そのプレーを賞賛している。実はハメスも、交代する時に一歩近寄って、中島と握手を交わしている。それは気になった選手の証だろうか。ハメスにスター気取りは一切なく、生真面目にプレスバックし、たびたび中島と対峙していた。
真剣勝負だった。
ケイロス監督は、4つのスペイン語で日本人選手の特長を形容している。
「RAPIDO」(速い)、「FUERTE」(強い)、「AGIL」(素早い)、「TECNICA」(技術)。
ケイロスはかつて名古屋グランパスを率い、またイラン代表を率いてアジアを長く戦い、日本のクオリティを知る。速さ、強さは守り(プレッシング)の強度。俊敏さやうまさは攻撃の特長か。
そしてもうひとつ強調したのが、コンビネーションの高さだ。
「VERTICALIDAD DE PARED」(壁パスの垂直性)
速さの中で高い技術を生かせる点を、警戒していた。その点では、ゲーム戦略も明確だった。
「日本はディフェンスの裏を狙って、かなりのスピードを持って連係して攻めてくる。中盤の技術レベルが高く、プレー判断もいい。そこで我々は、まず彼らにフラストレーションを与え、自由にさせない必要があった。しっかりプレスし、カバーする。その意味で、いいトレーニングにもなったと言える。できたところと、できないところがあって、もっと自由にさせてもよかったと思うところもある」
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