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コロンビアは中島翔哉を評価。指揮官は
4つの言葉で日本の特長を表現 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 ケイロスは淡々と振り返って、こうも続けている。

「日本は前半、とくによかった。(ロシアW杯でもコロンビアは)10人でプレーし、苦しんでいるわけで。今日はプレー強度を高めることで、裏のスペースをやられず、落ち着いて攻撃へシフトできた」

 ロシアW杯では開始早々、香川真司に裏へのパスを通され、大迫勇也に持ち込まれ、その混乱からPKを献上し、なおかつハンドによる退場で1人少なくなってしまった。今回、同じミスは犯していない。ミドルシュートは数多く打たれたものの、完全に崩される不用意な対応はひとつもなかった。

 そして後半10分過ぎ、ケイロスはセリエAのアタランタで活躍する新鋭FWドゥバン・サパタを投入している。代わりに、中央にいたハメスを右サイドに配置。サイドで自由を得たハメスが効果的なボールを入れるようになって、攻撃は活性化。幅を取って、日本のボランチを前後左右に釣り出し、スペースを作り出した。猛烈なプレスでパスコースを塞ぎ、クリアを拾って、再び仕掛ける。その波状攻撃だった。

 64分に決まったファルカオのPKは、自明の理だったと言えるだろう。

「まだまだ改善すべきところはあります。終盤、ディフェンスは日本の攻撃に脆さを見せ、危険なシーンもありました。新生コロンビアは初陣を飾ることができましたが、課題も見えたと言えるでしょう!」

 リポーターは、早口で伝えていた。0-1の敵地戦勝利で、"復讐"は遂げた。彼らの目は、すでに次の韓国戦に向いているようだった。

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