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U-19代表は攻守の切り替えが強み。
タレント集団に脇の甘さはない (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐藤博之●撮影 photo by Sato Hiroyuki

 象徴的なのが、力強いドリブルで1、2点目をアシストしたMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)である。ともすると、キレキレのドリブルばかりに目を奪われてしまうが、選手としての価値の高さは、むしろボールを失った後の切り替えの速さにある。

 日本の先制点を振り返ると、安部がDF東俊希(サンフレッチェ広島ユース)へ出したつもりのパスが合わず、相手選手に拾われたところに端を発している。

 安部が出したパスは、安部が意図したところに東が走っていなかったために通らなかったのだが、安部はそんなそぶりを一瞬たりとも見せず、あたかもそれが予定どおりのプレーだったかのように、自分のミスパスを自分で追った。

 そして、すぐに相手選手からボールを奪い返すと、ドリブルでペナルティエリア内に進入し、FW宮代大聖(川崎フロンターレU-18)のゴールにつながるラストパスを送ったのである。まさに、切り替えの速さが生んだゴールだった。

 今大会で日本がグループリーグを戦っているB組は、北朝鮮、タイ、イラクと、強豪が揃い、いかに日本にタレントが揃っているとはいえ、それなりに苦労するのではないかと想像していた。

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