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ハリルJの哀愁。明るい未来も、
誇れる過去も、帰るべき場所もない (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 結果として、4年前は一度ズレた歯車を短期決戦のなかで元に戻すことはできなかったが、「自分たちのサッカー」という拠(よ)りどころを持っていることは悪いことではない。まして、それが"戦犯"としてやり玉に挙げられるようなことでは、決してなかった。

 ハリルホジッチ監督が率いる日本代表は、ある意味で「自分たちのサッカーを持たない」ことを強みとしてきた。4年前のアンチテーゼとして、必然的に生まれたチームと言っていいのかもしれない。

 だが、その結果、現在の日本代表は進むべき目的地ばかりでなく、一度戻って現在地を知るための目印さえも失い、あてもなくさまよい歩いているように見える。

「W杯は遠い。まだまだ遠い」(ハリルホジッチ監督)

 悲しいかな、今わかっているのは、それだけである。

◆だから言ったのに...。ハリルの無計画な選手起用、これでは勝てない>>

◆ポーランド人記者「我々はポット1。日本に負ける姿は想像できない」>>

◆スタジアム近所の子供が守護神に。曽ヶ端準とアントラーズの幸せな歩み>>

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