2018.03.25

もったいない森保ジャパン。
2点先制→10分間で3失点が起きた要因

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 一度は逆転されながら追いつき、PK戦で勝利をもぎ取った粘り強さを讃えるべきか、2点を先行しながらひっくり返されたナイーブさを厳しく指摘するべきか――。

 2年後の東京五輪でメダル獲得を目指すU-21日本代表のパラグアイ遠征。初戦でチリに0−2と敗れた日本は3月23日、ベネズエラと対戦した。

次のパラグアイ戦、森保一監督は誰を選ぶのか ベネズエラといえば、昨年のU-20ワールドカップのラウンド16で敗れた因縁の相手。若き日本代表にとってリベンジマッチだったが、世界2位に輝く当時の主力メンバーの大半がA代表に抜擢されていて、今回は未招集。数人いる当時のメンバーもパラグアイとの初戦で先発したため、この日はベンチスタートだった。

 一方、日本もチリとの初戦から松本泰志(サンフレッチェ広島)を除く10人を入れ替え、以下の11人で臨んだ。

【GK】
山口瑠伊(るい/エストレマドゥーラUD)
【DF】
大南拓磨(ジュビロ磐田)
椎橋慧也(しいはし・けいや/ベガルタ仙台)
立田悠悟(清水エスパルス)
【MF】
藤谷壮(ヴィッセル神戸)
坂井大将(アルビレックス新潟)
遠藤渓太(横浜F・マリノス)
松本泰志(サンフレッチェ広島)
伊藤達哉(ハンブルガーSV)
針谷岳晃(ジュビロ磐田)
【FW】
前田大然(だいぜん/松本山雅)

 立ち上がりから主導権を握ったのは日本だった。

 3分に針谷のコーナーキックを椎橋が頭で決めると、16分には藤谷のクロスを前田がダイビングヘッドでねじ込んだ。「(藤谷)壮から試合前、あそこに入れると言われていた。泥臭く点を獲るのは得意の形」と自画自賛のゴール。日本は早くも2点を先行した。

 ディフェンスラインからのビルドアップこそ、もたつく場面があったが、中盤でのパスワークは軽快。ボランチの坂井が気の利いたポジショニングでサポートしたり、パスコースを作り、松本はテンポよくボールを動かした。2シャドーの針谷は相手の嫌がるスペースに顔を出し、スルーパスを繰り出した。