静観とカミナリと。U-23選手権を勝ち進むJ1最多優勝監督の手腕 (4ページ目)
その瞬間、森保監督のカミナリが落ちた。
「全員で(明日の試合の)準備をするんだよ! 4バックだって(これから先の試合で)やるかもしれないんだから!」
グラウンドにピリッとした緊張感が走り、その後の練習が締まったものになったのは言うまでもない。
「勝利と課題の両方を持って次の戦いに臨めることは、チームにとってポジティブなこと」
表情を変えず、淡々とそう語る森保監督の巧みな手綱さばきに導かれ、U-21日本代表は望外の3連勝で決勝トーナメントに進出した。
◆福田正博の心に残る「世界で一番悲しいゴール」を決めたあとのこと>
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