2018.01.17

静観とカミナリと。U-23選手権を
勝ち進むJ1最多優勝監督の手腕

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 これがJ1で3度の優勝を果たした、名将の手腕だろうか。監督として歴代最多タイのJ1優勝回数を誇る森保一監督の、さすがの手綱さばきである。

 アジアU-23選手権はグループリーグ最終戦が行なわれ、日本は北朝鮮を3-1で下した。この勝利でグループリーグを3戦全勝とした日本は、グループ1位で準々決勝進出を決めた。

北朝鮮相手に3-1で勝利した森保ジャパン

 日本はこの試合、第2戦のタイ戦から先発メンバー全員を入れ替えて臨んだ。もちろん、第2戦終了時点でグループリーグ突破が決まっていたからできたという側面はあるにしても、なかなか大胆な選手起用である。森保監督が語る。

「もともと力のある選手だからここに招集しているわけで、できるだけ多くの選手にプレーできるチャンスを与えたいと思っていた。なので、タイ戦が0-0で終わり、勝ち点4だったとしても(先発総入れ替えを)やっているかもしれない。そこは何とも言えないが、勝ち点6を取ってグループリーグ突破できたことで、そこのトライがはっきりできるようになったとは言える」

 しかしながら、その多くがほとんど同じチームでプレーしたことのない選手たちである。内容的に物足りなさがあったことは否めない。ボランチを務めたMF森島司(サンフレッチェ広島)は、「ピッチ状態がよくなかったこともあって、ボールをうまく回せなかったので結構キツかった。全体的に(各選手のポジションが)低く、前にボールが入らなかった」と悔しそうに語る。