川澄奈穂美は感じる。「30代で、こんなにサッカーが楽しいなんて」 (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

まだまだ成長をし続けている川澄奈穂美のサッカーまだまだ成長をし続けている川澄奈穂美のサッカー 7月には、なでしこジャパンがブラジルと対戦したトーナメント・オブ・ネイションズが川澄のホームであるシアトルで行なわれた。もちろん、川澄自身も足を運んでいる。

「オリンピックやワールドカップというのは、自分の中でひとつの目標として常に持っています。それに出るためには代表に入るしか手段がない。"なでしこジャパン"はもちろん目指している場所です」

 これだけの手応えがあるのだから、代表という場所に想いがないはずがない。外から"なでしこジャパン"を見られる今だからこそ感じることもある。自分がそこに入ったら......このイメージは常に持っているという。

「監督が変わればチームが変わるのは当然のことなので、今のチームは自分がいた頃のなでしことは全く違うチームだと思っています。今の私がなでしこにいるとしたら......、このチームにベテランっぽさは加えないと思います。アメリカでいろいろ経験をして、外国人のスピードやリーチといったフィジカルはわかっているので、いい意味で"普通に"できると思うんです。自分が若かった頃は、(海外の強豪国に)速い!強い!っていう感覚を先に持っていました。今だったら、この相手にはこれをすればいいと、ベテランらしくできると思いますが、チームを落ち着かせようとするプレーはしないでしょうね」

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る