日本、U-20W杯へ。5大会ぶりにアジアの壁を突破できた要因は? (4ページ目)
無得点に終われば、試合結果にかかわらず、その時点で敗退が決まる可能性が高かったグループリーグ最終戦。しかも、相手はディフェンディングチャンピオン。選手たちには相当なプレッシャーがあったに違いない。指揮官が続ける。
「でもそのとき、選手たちは点を取るためにどうしなければいけないか、というところを改善できた。プレッシャーがかかるなかで、あのパフォーマンスを出せた。彼ら自身にカタール戦は手応えがあった。だから、(準々決勝は)相手がタジキスタンだろうが、オーストラリアだろうがどこが出てきても(問題ない)という感じはあった。相手が引いていても、90分のなかで必ずチャンスはある。選手は慌てずによくやったと思う」
大きな山を乗り越えた自信は、間違いなく選手たちを変えた。その結果が、傍目には楽な試合に見えた準々決勝の勝利である。中山が語る。
「自分たちのサッカーができれば、こういう展開で終わらせられるという自信になった。試合を通して、チームとして成長しているのが感じられたので、こういう結果で終われたのだと思う」
世界行きのキップを大きく手繰り寄せる先制点をはじめ、この日2ゴールを挙げた小川も、「イラン戦で点が取れなくて、『ここで取っておけば楽だったのに』という気持ちがあった」と語り、「カタール戦は必ず点を取らないと(グループリーグを)突破できない」というプレッシャーがあったことを認める。
だが、「それを乗り越えて、(カタール戦で)いつもどおりできたのがよかった」と小川。「タジキスタンが引いてくるのはわかっていた。イラン戦がいい経験になっていた」と、会心の勝利に笑顔を見せた。
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