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サッカーU-19代表が運命の決戦へ。
5大会ぶりの「W杯」が見えた (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 U-19カタール代表のオスカル・モレノ監督も「最初の失点は(GKとDFの)コンビネーションのミス」と嘆きながらも、完敗を認めるしかなかった。

「誰も負けようと思ってプレーはしていない。だが、2チームが対戦すれば、どちらかしか勝つことはできない。それは論理的に明白。日本のほうが我々よりずっとよかったということだ」

 試合前の予想に照らせば、あまりに意外。拍子抜けしてしまうほどのワンサイドゲームで、日本は1位でのグループリーグ突破をあっさりと決めてしまったのだ。

 そこでU-19日本代表を率いる内山篤監督に、これほど楽な試合展開になることを予想していたか、と尋ねたところ、返ってきたのが冒頭のコメントである。

 正直なところ、「スコアのうえでは楽勝だったが、相手も力があり、厳しい戦いだった。実際はそんなに楽な試合ではなかった」といったくらいの答えが返ってくるだろうと想像していた。特に公式会見の場では、本心はさておき、相手を立てておくのが一般的だからだ。

 しかし、内山監督は「こうなる可能性は十分あると思っていた」と言い切った。要するに、自分たちの力さえ出せれば、前回王者と言えども負ける相手ではなかった、と。

 日本はU-20W杯出場を、2007年大会を最後に4大会連続で逃している。当初は衝撃的だった出来事も、今では当たり前のことになりつつある。

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