2016.10.22

サッカーU-19代表が運命の決戦へ。
5大会ぶりの「W杯」が見えた

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 指揮官は、その小さな体に満ちあふれる自信を隠そうとはしなかった。

「私自身は選手の雰囲気だとかを見たとき、ある程度自分たちのものが出せれば、こういうゲームになる可能性は十分あると思っていた」

 アジアU-19選手権グループリーグ第3戦。日本はカタールを3-0で下し、決勝トーナメント進出を決めた。

グループリーグ突破を決めたU-19日本代表 これまでの2試合を1勝1分け(3-0イエメン、0-0イラン)で終えていた日本。勝てばグループC1位での決勝トーナメント進出が決まる一方で、負ければもちろん、0-0、あるいは1-1の引き分けでもグループリーグ突破が難しくなる状況で、勝負の第3戦を迎えた。

 しかも相手は、2年前の前回大会を制しているカタール。言うまでもなく、2022年に開かれる自国開催のW杯へ向けて強化を進め、急速に力を伸ばしている国だ。日本にとっては、かなり厳しい戦いになることが予想された。

 ところが、終わってみれば、日本が3ゴールを奪っての勝利。内容的に見ても、カタールにチャンスらしいチャンスを与えない完勝だった。

 2-0のリードで迎えた後半立ち上がり、攻撃のギアが一段上がったカタールに対し、日本が守備に追われる時間もあったが、90分全体のなかで見れば、それは限られたもの。日本が62分にダメ押しの3点目を決めたあとは、カタールの選手の足も止まり、最後は危なげなく押し切った。