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長谷部誠が感じたハリルJの完成度「過去と比較して語るのは難しい」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 長谷部は、現時点での日本代表の完成度をどう見ているのか。南アフリカW杯やブラジルW杯予選と比較して、どの程度だと思っているのだろうか。

「前回同様、今回の最終予選にも出ているメンバーのうち、タイ戦に出た選手は、僕と(本田)圭佑、(香川)真司に、(吉田)麻也しかいない。他の選手もメンバーに入っていたけど、試合に出ていないメンバーが多かった。最終予選を戦うのが初めて、という選手が多い中で、チームの完成度を過去2大会と比較して語るのは難しい。

 でも、今日(のタイ戦)で言えば、浅野(拓磨)や(原口)元気ら若い選手が点を取ったのは、チームとして非常に大きい。最終予選では、彼らのような若い力が必要ですし、彼らが点を取って、自信をつけたのはよかったです」

 いつもは忌憚(きたん)なく、率直にモノを言う長谷部だが、今回の最終予選2試合においては歯切れが悪かった。それは、予選経験のない若い選手が多く、攻守両面でまだ多くの課題を抱えている現状にあって、チームの完成度もまだ語れるレベルにはない、ということなのだろう。

 次なる戦いは10月。ホームでイラク(10月6日)と、そしてアウェーでオーストラリア(10月11日)と対戦する。

 この9月の2戦よりもチームの完成度を高めて、そのうえで結果も出すことができるのか。最終予選前半戦の大きなヤマ場を迎える。

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