合格点は岡崎慎司と長友佑都だけ。日本代表史上に残る緊張感の欠如

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 だが日本は、最悪の戦いをした。あと5分あれば3点目を入れられてもおかしくないアップアップの状態でタイムアップの笛を聞いた。

 何といっても心配なのは、香川真司、本田圭佑と言う中心選手がレベルの高いプレイを見せられないことだ。マンU、ミランで試合感覚を磨けていないこともあり、この試合でも精彩を欠いた。合格点を出せそうなのは岡崎慎司と長友佑都。それ以外は、ザッケローニを含めて「大丈夫ですか」と言いたくなる。

 W杯まで3ヵ月。これほどワクワクしないケースは初めてだ。ザックジャパンが国内で試合をするのはあと1つ。キプロス戦でおしまい。日本代表はいま全くの無風状態にある。代表サッカーのエンターテインメントのレベルは、過去最低点を示している。出場国の中で最も盛り上がりに欠ける国。そう言って間違いない。国立競技場は悲嘆に暮れている。僕はそう強く思う。

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