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W杯日本の対戦国を徹底分析。最悪3連敗もあり得る! (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 三村高之●写真 photo by Takayuki Mimura

 2戦目に戦うギリシャも実は強敵。あなどりがたい存在であるからだ。何より堅い。大崩れしない安定感がある。それはユーロ2004で優勝したときにも言えたことだが、当時は守備を固めてカウンターを基本的な戦い方にしていた。カウンターにバラエティさがあったことが、番狂わせを起こす要因になっていた。だが近年のギリシャはそうではない。正攻法で攻めてくる。支配率を追求する攻撃的と言うべきスタイルに変わっている。

 そのうえ真面目で勤勉。さらに気質的に少々のことではへこたれない粘りがある。ギリシャは年々、好チーム化している。穴らしき穴がない、大崩れしにくいサッカーでありながら、チャレンジャー精神も旺盛だ。世間から弱者と見られていることが幸いしている。

 弱点は、知名度の高いスター選手がいないことだが、それが逆に奏功している恰好だ。日本にとってはやりにくい相手、気分よくプレイしにくい相手だと言える。

 ギリシャに対してはどのような立ち位置で臨めばいいのか。3チームの中では接し方が一番難しい相手だと思う。慢心は不幸の始まり。最悪3連敗もあり得る。いま、あえて僕はそう言っておきたい。

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