【プロ野球】「金本監督が阪神を変えた」 原口文仁が明かす、18年ぶり優勝につながった組織改革と常勝軍団への転換点 (2ページ目)
── 一度育成を経験されてから支配下に復帰しました。そのなかで、特に印象に残っている場面やヒットはありますか。
原口 長く二軍生活や育成を経験しましたから、やはり甲子園のジャイアンツ戦で打ったプロ1本目のヒットはすごく印象に残っています。そして、現役最後のヒットもジャイアンツ戦でした。小さい頃に父親によく連れていってもらった思い出のある東京ドームで、「打てるならここだな」という強い気持ちがボールに乗り移ったような、ピッチャー強襲の泥臭いヒットでした。
最後は一塁にヘッドスライディングをしたのですが、プロ生活で一度も一塁へのヘッドスライディングはしたことがなかったんです。じつは、その2、3週間ほど前に二軍の試合で三塁にヘッドスライディングをしていて、その時に「あとは一塁だな」と頭をよぎっていたんです。そのタイミングであの打球だったので、いけると思って体が自然に動きました。最後の1本も自分らしい、泥臭くいいヒットで締めくくることができたと思います。
【金本監督がもたらした組織改革】
── タイガースは2005年以来、なかなか優勝に届かない苦しい時期もあり、原口さんも23年まで優勝を経験していませんでした。そのチームの浮き沈みのなかで、印象に残っていることはありますか。
原口 やはり、金本(知憲)さんが監督に就任して、チームが大きく変わり始めたなと感じました。それまで個人、個人でやっていたものが、組織としてチーム全体で動き始めた、本当に大きなタイミングだったなと思います。金本さんが監督になってからはドラフト戦略も含めて、今まさにチームの幹になって頑張っている生え抜きの選手たちを獲り始めました。
もちろん、最初はそんなに簡単にうまくはいかないので、チームとしても若い選手たちが苦しい期間をしっかり経験して、それが23年の優勝、そして去年の優勝へとつながっていった。球団としてすばらしい組織の動きが始まって、本当に常勝チームになりつつあるなと、やっていた側から強く感じていました。それまでの時代がどうこうという意味ではなく、組織としての大きな転換期はその時期だったと思います。
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