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【プロ野球】高木豊が注目するパ・リーグのルーキー野手 西武のドラフト1位は「獲るだけの価値がある」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

 なおかつ、キャッチャーという負担が大きいポジションであることを考えれば、現段階では上出来ですよ。古賀悠斗と先発マスクを分け合いながら、"扇の要"として存在感を示しています。髙橋光成とバッテリーを組んだ時、パスボールなどであたふたしていた部分などはまだまだ勉強が必要ですが、攻守で及第点の働きをしています。

―― 一方、秋山俊選手(同3位)はいかがですか? 一軍では5試合で打率.143、0本塁打、0打点、OPS.286。ファームでは32試合で打率.277、0本塁打、8打点、OPS.647という成績です。

高木 一軍で成績を残すためには、もう少し時間がかかりそうです。中京大の秋山と比べて、小島の場合は東京六大学でいいピッチャーと対戦してきているじゃないですか。そこの環境の差はあると思うんです。ボールに対する反応やとらえ方など、何につけても少し遅れがあるような感じがします。まずはファームで経験を積んで、慣れていくことが必要ですね。

――まだ一軍での出場がない選手を含め、ほかに気になるパ・リーグのルーキーはいますか?

高木 ファームでのバッティングを見たのですが、ロッテの櫻井ユウヤ(同4位)は将来が楽しみなスラッガー候補ですね(ファームの46試合で打率.253、1本塁打、20打点、OPS.608)。高卒でまだまだ粗削りですが、パワーはもちろん、打球の角度がいいですし、打席での雰囲気があるんです。これは、練習して身につけられるものではありません。

 山口航輝は守備に不安がありますし、なかなかシーズンを通して働けていません。安田尚憲に関しては、今季は一度も一軍に上がっていない。中軸と期待されていた選手が育っていませんし、内野手でレギュラーを張れるようなパワーヒッターが出てきていないので、彼が育ってくれるといいですね。本当に寺地隆成をこのままサードにするのか、という問題もありますし、寺地をファーストに回して櫻井をサードという構想も考えられます。いずれにせよ、順調に育てばすごく面白い選手だと思います。

【プロフィール】

高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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