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【プロ野球】マチャドが振り返るWBC侍ジャパン戦勝利と世界一達成の舞台裏 「ベネズエラが勝てたのは...」 (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

【混乱の母国を勇気づけた世界一の価値】

 筆者は2015年にベネズエラを訪れ、物資不足やハイパーインフレ、高い犯罪率に苦しむ市民たちの姿を目の当たりにした。現在はオンラインでベネズエラ人の先生からスペイン語を学んでいるが、現地の停電によってレッスンが中断されることもある。

 長らく厳しい状況が続くベネズエラの人々にとって、国技とも言える野球は大きな希望のひとつとなっている。WBCでベネズエラ代表はひとつにまとまり、国民が最も待ち望んでいたものを届けた。その中心を担ったのがマチャドだった。はたして、今回の優勝にはどんな意味があったのだろうか。

「本当に特別なことだった。自分たちの国を代表してプレーするのは、いつだって大きな意味がある。今のベネズエラではさまざまな問題が起きているけれど、それは自分たちがコントロールできることではない。野球選手だからね。

 だからこそ、優勝という形で母国に喜びを届けられたことは、本当に感動的で胸が熱くなる出来事だった。ベネズエラ中のファンが喜び、祝福している姿を見ることができた。それが、自分たちにとって何より大切で、心を動かされることだったんだ」

 特別な思いを胸にWBCへ臨み、仲間たちとともに最高の結果をつかみ取った。そして今は、自らの居場所であるオリックスに戻り、チームのために力強く右腕を振り続けている。

つづく>>


アンドレス・マチャド/1993年4月22日生まれ、ベネズエラ出身。2010年にカンザスシティ・ロイヤルズと契約してプロ入り。メジャーではロイヤルズ、ワシントン・ナショナルズで通算137試合に登板。24年、オリックスに入団。最速161キロの速球と鋭いチェンジアップを武器に、NPB屈指の守護神として活躍。26年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、ベネズエラ代表として世界一に貢献した。

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