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【プロ野球】マチャドが振り返るWBC侍ジャパン戦勝利と世界一達成の舞台裏 「ベネズエラが勝てたのは...」 (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

 いずれも日本を代表する強打者だ。彼らがマチャドの闘志に火をつけた。

「自分にとって本当に大きかったのは、日本が今まさにプレーしている場所であり、多くの日本人選手を知っていたことだ。宮城(大弥/オリックス)もいるしね。本当にすばらしい試合だった。日本はとても強いチームだったけど、結果としてベネズエラが勝利をつかむことができた。それでも、WBCで対戦したチームのなかで、日本がトップクラスの強豪であることに変わりはない」

【世界一を呼び込んだ結束力】

 では、この試合で勝敗を分けたものは何だったのか。

「ベネズエラが勝てたのは、細かいプレーをしっかり徹底できたからだ。盗塁、送りバント、そして守備も非常によかった。大きなミスもほとんどなかったしね。チームとしての結束力もあった。それが優勝できた大きな要因だったと思う」

 ベネズエラ代表をまとめ上げたのが、強打とリーダーシップで知られる捕手サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)だ。数々の名捕手を輩出してきたベネズエラにおいて、その系譜を受け継ぐペレスにとって、今大会は4度目のWBCだった。

 2023年大会に続いてバッテリーを組んだマチャドにとって、ペレスは特別な存在だと語る。

「サルバドールとは、カンザスシティで一緒にプレーしていた頃から、とてもいい関係が続いている。新型コロナウイルスのパンデミック時には、一緒にトレーニングもしていた。彼はいつも的確なアドバイスをくれるんだ。投球の組み立てについてもたくさん話をして、本当に多くを学ばせてもらった。野球だけじゃなく、人生についてもいろいろ教えてくれたよ。僕にとってサルバドールは、ただの友人ではなく、父親のような存在なんだ」

 大柄なペレスの構えるミットをめがけ、マチャドをはじめ、左腕のアンヘル・セルパ(ブルワーズ)、剛腕のダニエル・パレンシア(カブス)らが力強いボールを次々と投げ込んでいく。ベネズエラ自慢のブルペン陣は、チームを頂点へ導く大きな原動力となった。

 多くの選手たちがプレーするアメリカの地で世界一を勝ち取ったことは、ベネズエラにとって大きな意味があったはずだ。歓喜の抱擁を交わし、国歌を高らかに歌い上げる選手たちの姿は、画面越しでも伝わってくるものがあった。

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