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【プロ野球】「なぜ彼はMLBにいないんだ?」 WBCで世界を驚かせたオリックスの守護神・マチャドが日本で進化した理由 (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Daisuke Nakajima

 マチャドは以前、「6年ほど前から、体を鍛えることやコンディショニングについて深く理解できるようになった」と語っていたが、まさにその時期と重なる。

 2021年にはワシントン・ナショナルズと契約。以降の3年間はメジャーで40試合、51試合、44試合に登板するなど、多くの出場機会を得た。ただ、その一方で、マチャドは2021年頃からNPB移籍について代理人と話し合いを重ねていたという。MLBではメジャーとマイナーを行き来する生活が続き、将来を見据えた時に、より安定した環境を求める思いが強くなっていたからだ。

 結果的にメジャー最終年となった2023年は、奪三振率、与四球率ともにキャリアハイを記録。それでも、マチャドはNPBでの新たな挑戦を求めて自由契約に。そのなかで、真っ先に正式オファーを提示したオリックスと契約を結ぶことになった。

【マチャドを育てた日本野球】

 来日後、マチャドのパフォーマンスはさらに向上した。フォーシームの平均球速は、2023年の96.6マイル(約155.46キロ)から、2026年WBCでは98.6マイル(約158.68キロ)まで上昇。さらに、ボールの回転効率もよくなった。

 オリックス加入後、マチャドはどのようにして進化したのだろうか。

「いつも言っていることだけど、日本のバッターは三振を取るのが少し難しい。でも、その環境が自分のピッチングを磨いてくれているんだ。狙ったコースにしっかり投げきらないといけないからね。三振を取るためには、配球の組み立てもしっかり考えなければいけない」

 日本の粘り強い打者たちを、どう打ち取るか。その問いと向き合い続けるなかで、マチャドのピッチングはさらに磨かれていった。

「日本のバッターは、とにかくファウルで粘ってくる。何球もファウルにされると、ピッチャーとしてはかなり疲れるんだ。だから、できるだけ早く打ち取りたい。そのためにも狙ったコースに投げることに集中している。それがずっと自分のテーマで、ストライクゾーンで勝負することを意識している」

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