【プロ野球】「なぜ彼はMLBにいないんだ?」 WBCで世界を驚かせたオリックスの守護神・マチャドが日本で進化した理由 (2ページ目)
「カンザスシティのアカデミーで2年間を過ごした。その頃から、今と同じような取り組みをしていたよ。まず体づくりのためのトレーニングを行ない、そのあとにグラウンドで練習する流れだった。ただ、自分のフィジカルを本当の意味でしっかりつくり上げられるようになったのは、6年くらい前から。その頃から、体を鍛えることやコンディショニングについて、より深く理解できるようになった。それが、シーズンを通して健康な状態を維持できている一番の理由なんだ」
【苦難の日々を支えた名捕手の存在】
投手転向からわずか1年でプロ契約を勝ちとったマチャド。しかし、その後のキャリアが順風満帆だったわけではない。むしろ時間をかけながら、少しずつ築き上げられた。
2014年までは、ドミニカやアメリカのルーキーリーグで経験を積み、翌2015年にはトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を受けてシーズンを全休した。プロになってまだ何も成し遂げていなかったマチャドだが、「必要な期間だった」と振り返る。
「言ってみれば、ゼロからもう一度、投手としてやり直すような感じだった。リハビリは段階を踏みながら進めていく。まずは体づくりから始めて、たくさんトレーニングを積む。特に下半身を鍛え、そのあとに肩や肩甲骨まわりもしっかり強化していくんだ。そして最後に、少しずつ腕を振れる状態へ戻していく。だからこそ、復帰までに丸1年かかる。その過程を飛ばして先へ進むことはできなかったんだ」
2016年に実戦復帰を果たすと、翌2017年9月には待望のメジャーデビュー。2試合に登板した。
2018年以降は、2Aや3Aを行き来する日々が続いた。そんななか、2020年には新型コロナウイルスが世界を襲う。マイナーリーグはシーズン中止に追い込まれ、マチャドもその影響を大きく受けることになった。
そんな苦しい時期を支えてくれたのが、同じロイヤルズに所属していた、ベネズエラ出身の名捕手サルバドール・ペレスだった。マイアミにあるペレスの拠点でともにトレーニングを積みながら、多くのアドバイスを受けたという。
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