【プロ野球】「監督がチームに元気をくれる」 奥川恭伸、長岡秀樹たちが明かす池山ヤクルト快進撃の舞台裏 (3ページ目)
【いろんな元気が集まっている】
池山監督は「打ち勝つ野球」を旗印に掲げ、ここまで送りバントはわずか3個。本塁打は、主砲の村上宗隆(ホワイトソックス)がメジャー移籍で抜けたなかでもリーグ3位を記録し、盗塁数はリーグトップだ。
3月29日の横浜でのDeNA戦。チームは2点ビハインドの8回表に、宮本丈を代打に送り出した。
「あの時は『ただでは終わらないぞ』という空気をベンチから感じたんです。その雰囲気に背中を押されて、『これはいけるんじゃないか』と思いましたね」
宮本はレフト前安打で出塁すると、たたみかける攻撃で一挙5得点。開幕3連勝を飾り、チームは勢いに乗った。
「今は、逆転した経験がチームの自信になっていると思います。リードされても『まだいける』という感覚を持つ選手が増えたと思います。実際、塁に出るだけで、言葉では表せない空気感というか、相手にプレッシャーを与えているかどうかはわかりませんが、僕たちはそういう気持ちでやっています」
今季、1番を任されている長岡秀樹は攻守でチームの勝利に貢献。二軍の戸田球場で調整していた際には、自ら先頭に立って防護ネットを運ぶ姿も見られ、野球選手としてひと回り成長した印象を受けた。そんな若きリーダーの目に、チームの元気はどう映っているのだろうか。
「もちろん、元気があるから打てるとか、いいプレーができるというわけではありません。でも、活躍する選手って見た目から元気なタイプもいますし、クールに見えても内に強いものを秘めている選手もいる。そういう意味では、いろんな元気が集まって、チームは強くなれるんじゃないかと思います」
長岡に、個人としての"元気の源"を尋ねると、「パイナップルですね」と答えた。
「あれ以上、おいしい食べ物はないですね。1個買ってきて、切り方を調べながらタッパーいっぱいに詰めるんですけど、結局、一日で全部食べちゃいます(笑)」
赤羽由紘も「最初は元気がひとつ、ふたつくらいだったんですけど、今はどんどん増えてきた感じがあります」と話し、チーム全体に広がる勢いを実感している。
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