【プロ野球】ドラフト2位の「未完の怪物」と4位の「実戦派左腕」 ベイスターズ投手王国再建への布石 (2ページ目)
ドラフト4位でDeNAに入団した27歳のオールドルーキー・片山皓心 photo by Takahiro Kikuchiこの記事に関連する写真を見る
【27歳のオールドルーキー】
2025年のドラフト会議で指名された支配下選手のなかで最年長だったのが、DeNA4位の片山皓心(Honda)である。日立一高、桐蔭横浜大を経て、大卒5年、27歳でプロの門を叩いた実戦派左腕だ。
Hondaでは2回の左ヒジ手術を経験し、一時は現役引退も頭によぎったほどの苦労人。最速148キロと飛び抜けた球速はないが、ホームベース上でも球威が失われない重いストレートが最大の武器。決め球のチェンジアップは、プロスカウトから「魔球」と評されるほど精度が高かった。
DeNAスカウト陣は他球団に片山の指名を悟られまいと、球場で目立たないように視察を重ねていた。
とはいえ、片山は「オールドルーキー」らしい落ち着いた雰囲気をまとっているわけではない。饒舌に自己主張するわけではなく、どちらかといえば控え目なタイプ。それでも、プロ入り後は「人と話せるようになりました」と苦笑交じりに明かした。
どんな選手と会話しているのか。そう尋ねると、片山はこう答えた。
「堀岡(隼人)、岩田(将貴)、浜地といった同級生とは、比較的会話しているほうだと思います」
堀岡は今季でプロ10年目。そんなベテランの域に入りそうな選手と同年齢というところに、オールドルーキーの現実が滲み出ている。ちなみに、主力では牧秀悟、山本祐大、入江大生らが片山と同じ1998年生まれである。
【グラウンド整備をしなくていい】
片山に「プロで驚いたこと」を聞くと、社会人出身選手らしい答えが返ってきた。
「グラウンド整備をしなくていいことですね。社会人ではグラウンド設営も若手の仕事でした。社会人は人が少ない分、ひとりあたりの仕事や役割分担が多くなるんです。野球以外の仕事で意外と疲れがたまって、ストレスになっていました。プロでは練習も全部手伝ってくださるスタッフの方がいて、野球だけやればいい。練習に集中できるし、『もうジャグをつくらなくていいんだ』と思いました」
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