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【プロ野球】2026年版「もったいない選手」リスト きっかけひとつで主役へ駆け上がる15人

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

 プロ野球界には類まれなポテンシャルを秘めながら、その才能を眠らせている選手が大勢いる。筆者はそんな存在を「もったいない選手」と呼び、過去3回にわたり『web Sportiva』で取り上げてきた。

 シーズン開幕を前に、2026年最新版の「もったいない選手」を紹介したい。選考対象は、高卒は入団5年目以上、大卒・社会人その他は入団3年目以上の野手としている。投手は実力さえあれば野手よりもチャンスが多い性質のため、除外している。

12球団もったいない選手2026早春編

笹川吉康(ソフトバンク)
秋広優人(ソフトバンク)
矢澤宏太(日本ハム)
来田涼斗(オリックス)
平良竜哉(楽天)
武藤敦貴(楽天)
仲三優太(西武)
和田康士朗(ロッテ)
森敬斗(DeNA)
山瀬慎之助(巨人)
田村俊介(広島)
石川昂弥(中日)
土田龍空(中日)
澤井廉(ヤクルト)
丸山和郁(ヤクルト)

プロ7年目を迎えたDeNA・森敬斗 photo by Koike Yoshihiroプロ7年目を迎えたDeNA・森敬斗 photo by Koike Yoshihiroこの記事に関連する写真を見る

【背水の陣で挑むプロ7年目】

 最初に取り上げたいのは、森敬斗(DeNA)だ。2024年シーズン後半に遊撃レギュラーを奪取し、ポストシーズンでも活躍。ブレークの兆しを見せたが、昨季は一転して出場数が28試合と激減した。7年目の今季は右ヒジのクリーニング手術明けということもあり、二軍キャンプスタート。中堅守備にも挑戦するなど、背水の陣を張っている。

 2019年のドラフト時は、大船渡高・佐々木朗希(現・ドジャース)、星稜高・奥川恭伸(現・ヤクルト)、明治大・森下暢仁(現・広島)と有望投手がひしめいた。そんな状況下でも、DeNAは近未来の遊撃手候補として桐蔭学園高の森を単独1位指名。いかに期待が高かったかが伝わってくる。

 しかし、DeNAはその後も毎年のようにドラフトで遊撃候補を獲得しているように、森が遊撃レギュラーに定着できていない「誤算」は育成戦略にも影響を及ぼしている。

 森の魅力は、何と言ってもアグレッシブなプレースタイルにある。失敗を恐れず、常に前のめりな姿勢は高校時代から際立っていた。体は大きくなくともプレー姿に華があり、不思議な色気を漂わせる。

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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