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【プロ野球】前田悠伍が挑む覚悟の3年目 「ソフトバンクのドラフト1位は大成しない」ジンクスを打ち破れるか (3ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro

 思い描く未来の自分に近づくため、オフの自主トレにも余念がない。2年連続で一流メジャーリーガーからエキスを吸収している。昨年は今永昇太(シカゴ・カブス)の門をたたき、今オフは千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)に弟子入りした。

 前田は昨年9月末に左ヒジのクリーニング手術を受けている。そのことも、千賀に心酔する理由のひとつとなっている。

「もともと、自分はどうしてもヒジに負担がかかる腕の振りをしていたと思います。そこで、肩の柔軟性や安定性をあらためて見つめ直し、ヒジに負担のかからないフォームを常に考えています。千賀さんとは、プロ1年目のオフにも3日間だけ一緒に練習させていただく機会があり、今オフも食事に連れて行ってもらいました。そこでも、ヒジに負担のかからないフォームについて話をしてもらいました」

【悪しきジンクスを打破できるか】

 千賀のアドバイスを踏まえ「お腹から投げる感覚を養っている」という。筆者も千賀から以前、サッカーのゴールキーパーを例えに出し、体全体を使って投げることを説明してもらったことがある。そのことを前田に伝えると、こんな答えが返ってきた。

「そうですね。野球のボールは小さいので、どうしても腕で投げられちゃう。大きいボールを投げて、体全体で投げる感覚を養って、それを野球のボールでも再現できるようにという話をしてもらいました」

 千賀とのトレーニングは昨年12月から福岡県内でスタート。1月には温暖な地へ場所を移し、引き続き行なっている。

 奇しくも前田の背番号41は、千賀から引き継いだものだ。千賀はプロ3年目に中継ぎとして51試合に登板し、1セーブ17ホールド、防御率2.40をマーク。オールスターゲームにも出場し、敢闘選手賞を受賞するなどブレイクを果たした。

「同じ背番号なので、同じように3年目でブレイクして、そこからさらにレベルアップして、まずはチームを代表する選手になりたい。そのためにも、昨年は果たせなかった開幕一軍入りを果たして、そしてずっと一軍にいて、ケガせずローテーションを守りきることが目標です」

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