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【インタビュー】巨人の若き希望、泉口友汰が振り返る2年目の飛躍 打率でリーグ2位も「多くのチャンスを潰してしまった」 (2ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text & photo by Shiratori Junichi

 青学大の特徴でもある選手の自主性にまかせる練習のなかで、泉口が最も力を注いだのは、下半身を使ったスローイングだという。

「上半身だけでスローイングをしてしまうと、ボールが引っかかったり、抜けてしまったりすることがあるんです。しっかりステップを踏み、下半身を使うことを意識して練習を続けました」

 目標としていた選手について聞くと、意外な答えが返ってきた。

「野球はプレーする専門だったので、誰かを目標にするというわけではなく、自分のプレーを磨いていくことをイメージして練習に臨んでいました。観戦するなら、サッカーのほうが多かったかもしれません(笑)。

 大学1年生の時には、寮のみんなとロシアW杯のベルギー戦をテレビで見ました。最後に逆転負けを喫してしまって、あの時は本当に悔しかったですね。今年もW杯がありますが、日本代表もさらに強くなっていますから、ベスト8以上に進めることを願って応援したいと思います」

【首位打者争いは「細かい数字を気にする余裕はなかった」】

 大学卒業後、NTT西日本でのプレーを経て巨人に入団した泉口は、1年目の2024年シーズンの開幕を一軍で迎え、66試合に出場した。ただ、シーズン全体で見ると打撃成績は伸び悩み、打率.201、1本塁打、9打点に終わっている。

 バッティングで活躍できないと、なかなか試合には出られない――。それを痛感し、昨春からウエイトトレーニングと体幹強化に取り組んだ。その成果もあって安打を量産し、"投高打低"と言われるなかで打率3割をキープ。小園海斗(広島)らと首位打者争いを繰り広げた。

「とにかく『甘い球をきちんと仕留める』ことを一番に意識していたので、目先の細かな数字を気にしている余裕はなかったです。ただ、今振り返ると、数字や成績をさほど考えずに日々の試合に臨めていたことが、好成績を残せた理由のひとつだったのかなと思います」

 10月1日に東京ドームで行なわれた中日とのリーグ最終戦では、2打数2安打、2四球と4打席すべてで出塁し、一時は出塁率でリーグトップに浮上。最終的には3位だったが、得点圏打率も.304と勝負強さも見せた。

「『自分がやるべきことをやるだけ』と言い聞かせて、どんな時も平常心で打席に向かうことを心がけていました。ただ、自分としては『多くのチャンスを潰してしまった』という感覚があるんです」

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