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【プロ野球】ヤクルト育成159キロ右腕の成長曲線「もう夢しかない!」 由規コーチも驚いた (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

「そのとおりにやっていけばよくなると信じてやっていました。実際、体力もついてきて、最初は1週間に1回くらいしか試合で投げてなかったのですが、ブルペンにはコンスタントに入れるようになりました。トレーニングや練習にも慣れて、体も追いついてきました。登板間隔も詰まってきて、真っすぐの質もよくなった感じがあります。シーズン中盤あたりから、苦しいカウントでも真っすぐを投げて、空振りやファウルが取れるようになりました。ここまで順調に成長できているのかなと」

 その手応えは、顕著に数字となって表われた。廣澤は、二軍での初登板から4試合で4イニングを投げて、防御率13.50だったが、その後は11試合連続無失点など、最終的に防御率3.76まで良化。9月に入ると、登板間隔も中2日や中1日も増え、10月のフェニックスリーグでは連投も経験した。

 そして10月のフェニックスリーグで圧巻のピッチングを見せた。7試合に登板して無失点。155キロ以上の球速が多く、自己最速となる159キロも2回計測した。

「ただ、スピードは出ましたけど、もっと真っすぐで空振りを取ったり、押せていけたらと思うので、ここで満足しないように。160キロも出せるのであれば出したいですけど、その球が打たれてしまったら意味がないので、まずは打者を抑えることを重要視して、ストレートでどんどん押せるようにしたいですね」

【相手を圧倒できる真っすぐ】

 前出の由規コーチは、「真っすぐだけで相手を圧倒できる力がありますよね」と言って続けた。

「加えて、変化球でも意外とカウントが取れますし、決め球として使えるようになってきました。フェニックスでも連投しましたし、シーズン中も登板の頻度が増えるにつれてパフォーマンスが上がっていった。これは正直、想像以上で驚いています。一軍でいいポジションで投げるには、6連戦なら4試合に登板できるくらいの体力が必要になってきます。

 来年、いきなりそこまでとはいきませんが、こちらである程度制限を設けながら進めていければと思っています。あれだけ打者を圧倒できるのは、チームにとっても流れを引き寄せる力になる。セットアッパーや抑えとして大いに期待しています。もう夢しかないですね(笑)」

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